江戸時代の手ぬぐいあれこれ

こんにちは。絵てぬぐいの麻の葉です。

 

「手ぬぐいを使ってみたいけどどうやって使ったら良いか分からない」
というお客さまからのご相談をよく受けます。

今回は先人たちの手ぬぐいの使い方を交えて
現在の生活でも活かせる手ぬぐいの利用方法をご紹介します。

 

江戸時代に日本国内での綿の栽培が広がり、
また注染染めが誕生したことにより手ぬぐいは一気に庶民の間に普及しました。

注染てぬぐい晒し木綿

 

以前はマチマチだった手ぬぐいの大きさは江戸時代には
現在の35cm×90cmに定着しました。

 

手ぬぐいの端が切っぱなしになっているのは
古くからのスタイルで
これは清潔に保つため、乾燥しやすくするためです。

絵てぬぐい「豆絞り金魚」

 

それでは、江戸時代の人々はどんな風に手ぬぐいを利用していたのでしょうか?

 

【利用法1】手を拭う
「手拭い」の名前の由来の通り水や汗を拭うために使われていました。
手ぬぐいは天日干しされた晒し木綿を使って作られますが、
太陽の温もりが感じられ使えば使うほど柔らかくなるのも特長です。

晒し木綿「天日干し」

 

【利用法2】オシャレアイテム 

庶民は職業によって被り方を変えて
オシャレアイテムとして手ぬぐいを愛用していました。
また喧嘩をする時や祭りに行く時など、
そのシーンに応じて被り方をアレンジして気合いを入れていました。

「絵てぬぐい 手拭い被り」

【利用法3】防暑防寒グッズ 

スカーフのように首に巻いたり
日差しよけにしたり時には
頭に被って雨除けにしたり
暑い時も寒い時も使える万能グッズだったのです。

「絵てぬぐい ういろう売り」

 

【利用法4】衛生グッズ 

平織りの手ぬぐいは通気性がよく、
切りっぱなしで清潔に保つことができるので
ケガをした時に包帯の役割も果たしていました。
今でもケガをすると晒し木綿やガーゼなどが使われていますね。

【利用上5】生活便利グッズ 

ホコリ除けや布巾、雑巾として利用されていました。
凹凸のない晒し木綿は汚れを拭うのに最適な素材です。

 

【利用法6】宣伝アイテム 
手ぬぐいは生活の中だけではなく
エンターテイメントの世界でも利用されていました。
歌舞伎役者や落語家などはごひいきのお客さまに
手ぬぐいを名刺として配っていました。
歌舞伎や落語の舞台では今も小道具として手ぬぐいが使われていますね。

 

絵てぬぐい「惣稽古」

また、商売人は屋号の入った手ぬぐいを販促品として配り
お店の宣伝をしていました。

江戸時代の庶民にとって手ぬぐいは生活の必需品で
中にはオリジナルの手ぬぐいを作り
品評会を開き自慢の手ぬぐいを見せていたようです。

オシャレを楽しんだり
自慢のグッズを見せたいという人々の気持ちは今も昔も変わらないですね。

先人の生活に想いを馳せながらさまざまな用途に
手ぬぐいを利用してみてくださいね。

江戸時代の手ぬぐいあれこれ